名誉副会頭挨拶

雨宮 雄治

在ミラノ日本国総領事館総領事
在イタリア日本商工会議所 名誉副会頭

amamiya

この1年間、在イタリア日本商工会議所主催のプント・ディ・インコントロや会員企業様向けの各種セミナーなど様々な行事に参加させていただきました。伊勢田会頭はじめ旧理事会メンバーの皆様及び会員企業の皆様の積極的な活動に敬意と感謝を表したいと思います。

日本とイタリアとの関係は、G7のパートナーとして従来から密接な関係を有していますが、この関係は近年のミラノ万博、日本イタリア国交150周年イベント等により大変強化されました。そして、本年以降も、2月の日EU・EPAの発効、9月のラグビー・ワールドカップ日本開催、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、更には少々先になりますが2025年の大阪・関西万博といった両国が関心を有するイベントが続きます。一方、昨年はイタリアから日本への観光客数が約15万人と過去最高を記録しました。このようなイタリアにおける対日関心拡大の機会を通じて、両国間の関係が更に発展することを期待します。

2月の日EU・EPA発効に際し、イタリア側主催の講演会が何件か開催されました。私は、ボローニャとミラノで開催された会合にそれぞれ細田副会頭(当時)と伊勢田会頭(当時)と出席する機会がありました。いずれの会合においても、対日輸出促進に向けてのイタリア側の大きな関心と期待が感じられました。在ミラノ日本国総領事館としては、中長期的なイベントを見据えながら、EPAが日本・イタリア双方にとってビジネスチャンスにつながるよう、大使館と協調し地元当局と連携しながら、ビジネス環境の整備に向けた側面支援を行っていく所存です。

北イタリア8州には、ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学、ミラノ大学、トリノ大学、ボローニャ大学、最近ではミラノ聖心カトリック大学など、日本語教育・日本研究の拠点が数多く存在しますが、これ以外にも、ミラノ・ビコッカ大学やボッコ-ニ大学等が日本の大学との学術交流を深めています。文化・学術交流は市民同士の相互理解に繋がり、日本、日本人への信頼を醸成し、ひいては経済を含めた交流の拡大に繋がっていきます。昨年8月にヴェネツィア・カ・フォスカリ大学で開催された日本語教育国際研究大会の実現に当たって在イタリア日本商工会議所から貴重な支援が行われましたが、上記の観点から、このような活動への商工会議所の支援を大変心強く感じます。

在ミラノ日本国総領事館の管轄地域には210を超える日系企業が進出しており、イタリア全土の半数以上に当たる約7千6百人の日本人の方々が滞在しています。在ミラノ日本国総領事館は、在留邦人の皆様が安心して当地に滞在することができるよう、治安情報の的確な把握と速やかな情報提供を行うことで、引き続き皆様の安全確保と領事サービスの提供に努めてまいります。

最後に、3月に発足した細田新会頭の新理事会の下、在イタリア日本商工会議所及び会員企業の皆様のご発展を心より祈念いたします。

2019年4月